漫画 中山昌亮

【中山昌亮/後遺症ラジオ】日常に潜む闇!謎の存在”おぐしさま”とは!?

漫画

おすすめホラー漫画「後遺症ラジオ」の感想・レビューです。

「不安の種」の中山昌亮さんが描く連作ショートホラーシリーズです。

キーとなる”髪”、”おぐしさま”を中心に、様々な時代のストーリーや、現代の日常に潜む恐怖が描かれています。

形容しがたい闇、恐怖、悪寒。綿々と受け継がれてきた忌むべき風習と思われる描写。既刊6巻です。

作品名:後遺症ラジオ
著者:中山昌亮
発行日:2012年10月19日(1巻)
発行元:シリウスKC

表現できない!ぞくぞくするショートホラーが満載

屋上から下を覗くと、無数の手が見える……
電車の中、突然髪を引っ張られた女性が窓を見ると……
「おぐしさま、来る」と呟きながら、壁や床に” おぐしさま”と書き込む男子生徒……

日常の中で、怪異に遭遇する人々。
もしも遭遇したら、どうなるのか――

独立したショートストーリーが数珠繋ぎになっていく

あらすじを表現するのは難しい、2・3ページのショートホラーが多数収録されています。

一見、どれも関連性はないように思えても、読み進めていくうちに、”髪”、”おぐしさま”がキーとなって、ところどころ繋がっている部分があることに気づきます。同じ登場人物が関わるストーリーもあります。

”おぐしさま”とは何なのか……
なぜ”髪”と関わりがあるのか――もしかして、”髪”は”神”?

詳しい説明や、謎が解けるような展開がほぼないので、読者に解釈を委ねている感じですが、あえてあまり作中で解説・考察しないことで、より不気味さや興味を引く流れになっています。
現代もあれば、江戸時代か明治・大正頃と思われる物語もあります。”おぐしさま”はいつごろから存在しているんでしょうね……

それぞれのタイトルが、ラジオの周波数”Hz”になっているのも、面白いポイントです。
”おぐしさま”とは関係がなさそうですが、現代の日常生活のちょっとした隙間に存在しそうな恐怖も描かれています。

中山さんのショートホラー漫画は他に「不安の種」シリーズもあって、こちらは実写映画化もされています。
「後遺症ラジオ」も実写化してほしいですね!


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