おすすめホラー漫画「ガンニバル」の感想・レビューです。
二宮正明さんの長期連載作品で、”驚愕・戦慄の村八分サスペンス”と称されているカニバリズムサスペンスホラーです。
じわじわと盛り上がるサスペンス感と構成が絶妙。
人怖系でグロ描写もありますが、ぐいぐい引き込まれる作品です。
著者:二宮正明
発行日:2019年2月18日(1巻)
発行元:日本文芸社
この村の人間は人を喰ってる
ある事件をきっかけに、山間の村「供花村」に赴任した駐在・阿川大悟の一家。
前任の駐在は失踪しており、「この村の人間は人を喰ってる」という言葉を残していた。
妻・娘も含め村民たちに暖かく迎え入れられたが、ある日老婆の死体が見つかる。
死体には人間のものと思われる歯形がついていた。
次第に村の異常性を感じ、この村はおかしいと思うようになる。
前任の駐在は何故失踪したのか。
村人たちが恐れる”後藤家”という一族にはどんな謎が隠されているのか。
大悟は秘密裡に調べ始めるが、普通だと、好意的だと思っていた”後藤家”以外の村民に監視されていることに気づく。
誰も信用できない状態で、それでも調査を続けていくと――

驚愕・戦慄の村八分サスペンス
「ガンニバル」というタイトルは、映画「羊たちの沈黙」シリーズに登場する人食い殺人鬼・ハンニバル・レクターが由来との説があります。
人食い「カニバリズム」からも来ているのかもしれないですね。
キャッチコピーが「驚愕・戦慄の村八分サスペンス」。
舞台がかなり隔絶した山奥の村で、そこには謎の慣習があって余所者はなかなか馴染めず……
その上、村のヒエラルキーの頂点に立つ一族は謎めいていて、人食いの疑いが……
表面的には優しく接してくれている村民たちですが、見張られている雰囲気や、心を開いてくれていない空気がすっごく怪しい。
謎の失踪を遂げた前任の駐在という要素もサスペンス感を盛り上げます。
主人公の大悟にも、山奥に来たのには暗い過去があったためで……
人怖系、グロ描写ありですが、興味がある方は是非。
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