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【澤村伊智/ぼぎわんが、来る】謎の呼び声!じわじわ迫る化物と女霊媒師の死闘!!

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おすすめホラー小説「ぼぎわんが、来る」の感想・レビューです。
様々なホラー小説や漫画、映画が好きですが、ここ最近おすすめの作家さんは澤村伊智さんです。

澤村伊智さんのデビュー作「ぼぎわんが、来る」は、第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作で、2018年に映画化された作品です。

「ぼぎわんが、来る」を原作としたホラー映画「来る」には岡田准一さん、小松菜奈さん、松たか子さん、妻夫木聡さん、黒木華さんが出演しています。

AmazonではAudibleオーディブル版もあります。

作品名:ぼぎわんが、来る
著者:澤村伊智
発行日:2015年10月30日
発行元:KADOKAWA

”ぼぎわん”ってなんなのさ

第一子の誕生を目前にしたサラリーマン・田原秀樹の会社に、来客があった。
取り次いだ後輩が言うには、来客はまだ生まれてもおらず誰にも教えていない娘の名前を口にしていたという……
しかし、その来客は見当たらず、後輩は秀樹の目の前で突然血まみれになり入院する。

心当たりは子供の頃、祖父の家で遭遇した謎の来訪者 ぼぎわん

生前、祖父も祖母も”ぼぎわん”をひどく恐れていた……
その後、秀樹の周囲で怪異が起き始める。

傷を負った後輩は衰弱していき会社を辞める。
秀樹の不在時に、家では妻・香奈と娘・知紗が怪奇現象に遭遇した。

秀樹は親友の民俗学者の伝手で、オカルトライター・野崎と、除霊などを行っている比嘉真琴と出会う。
野崎と真琴の協力で、”ぼぎわん”の魔の手から香奈と知紗を守ろうとするが――

ストーリー展開がベタで熱い!

「ぼぎわんが、来る」は三章で構成されています。
◆第一章 訪問者……田原秀樹の視点
◆第二章 所有者……秀樹の妻・香奈の視点
◆第三章 部外者……オカルトライター・野崎の視点
で描かれています。

第一章では、”ぼぎわん”の不気味さ、秀樹の身の回りで起こる怪異にゾクゾクワクワクします。
第二章では、第一章で抱いたイメージがひっくり返されて驚愕Σ(゚Д゚)!!
第三章では、”ぼぎわん”と最強女性霊媒師の戦闘シーンが熱いです!!

サスペンス・ミステリー的な感じで謎が少しずつ明かされていく展開も手に汗握りますし、民俗学要素(土着信仰というか、妖怪伝承)もあってぐいぐい引き込まれます。
ホラーの王道な展開、
◆何か起きる
◆調査、誰かに相談
◆霊媒師登場、化物と対決
も踏みつつ、ベタだけど読者の好奇心を離さない絶妙な構成と文体、読みやすい・理解しやすい表現で描かれていると思います。
聞いたことのない、それでいてどことなく不気味な響きの”ぼぎわん”という存在も魅力的です。

ライトでスッキリしたソフトなホラー(あくまで館長個人の印象ですが……)なので、ホラーはあまり得意じゃない人でも読みやすい方ではないでしょうか。
この機会に是非お手に取っていただけたら幸いです。

映画「来る」もどう?

映画は「来る」というタイトルで実写映画化もされています。主演は岡田准一さんです。

作品名:来る
公開:2018年12月7日
監督:中島哲也
キャスト:岡田准一、黒木華、小松菜奈、青木崇高、柴田理恵、太賀、志田愛珠、蜷川みほ、伊集院光、石田えり、松たか子、妻夫木聡

感想

原作の第一章と第三章を中心に展開している印象で、一部原作と異なる点もありますが、なかなか陰鬱でじわじわ感がまさにジャパニーズホラー映画!

芋虫をギミックとして追加しているので、虫苦手な人にはちょっとキツいシーンもあります。
一番の見どころは最強女性霊媒師のお祓いシーンです。他のホラー映画よりも大がかり。

館長は原作を読んでから映画を観ましたが、どちらから入っても楽しめるかと思います。

他シリーズ作品も面白いですよ!

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