小説 グロ小林泰三

【小林泰三/肉食屋敷】村はずれの研究所!復元されたおぞましき古生物!!

小説

おすすめホラー小説「肉食屋敷」の感想・レビューです。

小林泰三さんの中編ホラー集で単行本、文庫版があります。

「肉食屋敷」「ジャンク」「妻への3通の告白」「獣の記憶」が収録されています。

作品名:肉食屋敷
著者:小林泰三
発行日:2000年09月08日
発行元:KADOKAWA

あらすじ

  • 「肉食屋敷」
    村役場に務める”わたし”。ある日、村はずれにドラム缶を積んだトラックが置きっぱなしになっていると聞き、その場所を訪れた。
    そこは”小戸”という資産家の持つ山だった。
    小戸氏は小さな研究所を作って、ずっとこもっているという。
    研究所のドアの横、壁の一部が盛り上がって耳たぶの形になっており、その下には半開きになった唇があった。
    ”わたし”は研究所に足を踏み入れるが、そこで恐ろしい体験をすることになる――
  • 「ジャンク」
    男は故障した”人造馬”を修理するため、”スクラップ屋”を探して村に入った。
    新鮮な若いハンターの死体が売れれば、修理代にもなるだろう。
    男はハンターキラーだった。ハンターたちは無抵抗な子供など、人間を殺して売っている。
    ハンターキラーは村のはずれにある”ジャンク屋”を訪ね、死体の買い取りと”人造馬”の修理を依頼する。
    しかし、”人造馬”の損傷は激しく、ちゃんとした”スクラップ屋”に行くしかなさそうだ――
  • 「妻への3通の告白」
    妻宛のラブレター。男は癌に侵され、手紙を綴った。
    しかし、男は友人が妻を口説いている光景を思い出す。
    他にも2通、手紙があった。
    ひとつ前の手紙には、友人と妻を巡って喧嘩したことが書かれていた。その友人は男の妻との結婚写真を持っていた。
    さらに、古い手紙へと遡るように読んでいくと――
  • 「獣の記憶」
    目を覚ました男は、部屋に充満する血の匂いに気づく。
    またあいつが何かしたのか……
    「通信用ノート」にはあいつからのメッセージが残されていた。
    この「通信用ノート」だけが、男と”あいつ”の唯一の交信手段なのだ。
    だって、男は多重人格なのだから――

読み応え抜群の作品集!

小林泰三さんの作品は、SFホラーといった作風です。
クトゥルフ神話がお好きなようで、邪神の名前のような単語や言語が出てくる作品が結構あります。

  • 「肉食屋敷」はクトゥルフ神話っぽいですね。
    不気味な研究所で復元された古生物は何だったのか……
    一人で行くのは嫌な場所です(笑)
  • 「ジャンク」はサイバーパンク風でかっこいいです。
    あの世紀末漫画をちょっと彷彿とさせますね。
    なんとなくマッドマックスな服装を思い浮かべてしまいます。
  • 「妻への3通の告白」は、男性の独白的な物語です。
    新しいものから過去の手紙の順に記されていき、最初の手紙で真相が明らかになります。
    興味を引く構成がたまりません。
  • 「獣の記憶」は多重人格ものです。
    が、捻りがありますので、後半驚きが待ち受けていますよ。

小林泰三さんは結構グロくて、難解で、SF要素のあるホラーが醍醐味です。
予想をひっくり返す巧みで爽快な物語を楽しんでください。

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